象牙質 について
更新日時:2018/01/12
カテゴリ:ブログ
こんにちは。
ゆうき歯科です
今回は 歯の一部である 象牙質 についてです。

皆様、象牙質ってご存知ですか?

象牙質について説明します。

歯について思い浮かべるとき、真っ白で硬い歯を想像されると思います。これは歯の最表面であるエナメル質の性質なのです。


実は歯の大部分、そして非常に重要な役割を果たしているのは象牙質です。

象牙質はエナメル質より濃い白色で、エナメル質より柔らかい材質です。

まず、生体で一番硬いエナメル質の中で少し柔らかい象牙質がある事でクッションになり

外からの力により割れにくくなっています。エナメル質は一度欠けてしまうと2度と取り戻せないものです。しかし象牙質は再生します。

第二象牙質、修復象牙質など神経と直接つながっている象牙質ならではの再生が可能なのです。

治療したばかりの歯が最初は冷たいものにしみていても、数週間から数ヶ月でその症状が消える事があります。これはまさに象牙質が再生してくれるお陰なのです。

そして、象牙質の中、歯の一番中心部分にある歯髄(神経)や血管を守っているのです。

虫歯になってしまったとき、出来るだけ神経を残せる様に虫歯を取り除いていきます。

しかし、象牙質が完全に虫歯に侵され、神経まで達してしまい、何もしなくてもズキズキ痛い時はもう神経を取らなければいけない事もあります。

神経を取る事は歯の寿命を大きく縮める要因ですが、それを防ぐためにも象牙質の範囲内で虫歯がとどまってくれている事がとても重要なんです。
しかし、象牙質はエナメル質より柔らかいぶんだけ、虫歯になった時に一気に進んでしまいます。

見た目は小さく穴のあいた虫歯でもとってみるとかなり広い範囲で虫歯が広がっている、

という事はよくあることですが、これはこのような事が原因で起こってしまうのです。
少ししみるな、たまに痛い時があるなと感じる事がある方。

その症状は象牙質まで達しているかもしれません。

もちろん、全てとは言い切れません。

ただ、虫歯が進行しているのであれば少しでも早めの対処を考えましょう。