クインケ浮腫について
更新日時:2018/02/19
カテゴリ:ブログ
こんにちは。
JR吹田駅 歯医者 ゆうき歯科です。
今回は クインケ浮腫 についてです。
先日、急に唇が腫れたけど3日ほどで消えたけど気になるから診てほしいという患者さんが来られました。
突然唇が腫れあがりすぐに引くのはどういった病状なのでしょうか?

今回のケースはおそらくクインケ浮腫と推測されます。組織の深いところでじんましんが起こっている状態と説明されることもあります。実際に、じんましんと同時に発生する場合もあります。じんましんの場合かゆみや赤みが強いのですが、クインケ浮腫は赤みやかゆみはそれほどないことが多く、1日から3日かけて跡形もなく消え去りますので経過観察でよい場合が多いです。唇だけでなく、まぶたなどの皮膚や舌、喉、頬、消化管などにも発生することがあります。喉が腫れた場合は、急激に呼吸困難を起こすおそれがあり、たいへん危険です。息苦しさを感じる場合は救急車を呼ぶなどして速やかに受診が必要です。

クインケ浮腫は遺伝・医薬品などが原因のことも

遺伝性の要因で繰り返し起こる場合もあります。また、医薬品の使用によって引き起こされることもあり、アスピリン等の解熱消炎鎮痛剤、Ace阻害薬と言われる降圧剤の一種、ペニシリン、避妊用ピル等のエストロゲン含有剤、心筋梗塞や血栓症の治療に用いられる線溶系酵素等が原因になる薬品としてあげられています。


いずれにしても、自己判断で勝手に薬を塗ったりすることはせず2から3日経過観察が必要です。塗っていたものや服用していたものは、差し支えないものであればいったん中止します。2、3日しても状況が改善しない場合にはかかりつけの内科等医療機関を受診しましょう。