歯性上顎洞炎 について
更新日時:2021/02/09
カテゴリ:ブログ
JR吹田駅 歯医者 ゆうき歯科です。


吹田にお住いの方で鼻が詰まった感じや黄色い鼻水の症状はありませんか?

「走ったりすると、上の奥歯のあたりに響くような感じがある」と言って来院される方がいます。その場合、後頭部を軽くたたいて同じような感じがあれば「上顎洞炎(じょうがくどうえん)」が疑われます。上顎洞炎は、一般には「蓄膿(ちくのう)症」とも呼ばれ、鼻粘膜の炎症が上顎洞に広がることによって起こります。上顎洞(副鼻腔)は、左右鼻のすぐ横、眼窩(がんか)の下にある上顎骨内の空洞で、鼻腔とつながっています。

通常の蓄膿症の場合は両方の鼻に症状が現れますが、歯が原因で起きた上顎洞炎は、原因の歯がある側だけの症状が多く、急性の場合は、歯の痛み、頬の痛み、臭いのある鼻水が出たりします。上顎洞炎のうち、歯が原因の「歯性上顎洞炎」は全体の10~30%を占めています。


検査法は、レントゲン写真やCT画像により上顎洞と原因歯の状態を調べます。治療法は、一般歯科では抗生物質の投与、原因となる歯の治療や抜歯、それでも改善がみられない場合は歯科口腔外科や耳鼻科で上顎洞内の洗浄や、それでも治癒しない場合、手術(上顎洞根治術)となります。

 いずれにせよ、初期の段階での治療が効果的ですので、自覚症状がありましたら早めにかかりつけの吹田市の歯科医にご相談ください。