歯が折れた時の対処法について
更新日時:2018/02/02
カテゴリ:ブログ
こんにちは。
JR吹田駅 歯医者 ゆうき歯科です。
今回は 歯が折れた時の対処法についてです。
子供が転んで前歯が折れた、スポーツ中にぶつかって前歯が折れた時、まずは折れた歯の破片を探してください。この破片があれば折れた部分に戻すことができるかもしれません。

1.前歯が折れた時の対処法

1−1.折れた歯を拾う

外傷などで歯が折れた場合、折れた破片などがあれば拾っておきます。折れた破片があれば歯医者でその破片を接着剤で付けることができることがあります。

1−2.根まで折れていたら新しい牛乳パックに入れる

歯の根の部分で折れてしまった歯は、根の周りに歯根膜という繊維があります。この歯根膜は乾燥に弱いために新しい牛乳パックの中に入れておくか、口の中で保存します。早期に折れた歯を戻せば歯根膜も再生する可能性があります。

1−3.頭を打っていればお医者さん(脳外科等)を優先する

前歯も重要ですが頭をぶつけた場合はお医者さん(脳外科等)を優先して検査を受けてください。頭の中の出血は命に関わることがあります。


2.前歯が折れた時の治療法と費用

2−1.前歯の一部だけが折れ、破片が全て残っている場合

歯が折れた破片がすべて残っていれば、折れた歯と破片を歯科用接着剤で付けます。大きな破片は元の位置に合わせ接着しますが、細かい破片は付けられないこともあります。また、破片が細かく砕かれてしまった場合や破片が見つからない場合はプラスチックで歯の形を復元します。
費用は保険診療3割負担の方で3,000円程度です(初診料、レントゲン等の費用は別途かかります)。

2−2.前歯が半分折れてしまった場合

前歯が半分折れてしまうと歯の神経が出てしまいます。歯の神経が感染していなければ、歯の神経を保存することを試みます。その上で折れた歯を残っている歯に接着します。しかし、神経のダメージが大きい場合には治療後に歯の神経の痛みが出たり、神経が自然に死んでしまうこともあります。その場合は歯の根の治療を行います。
費用は保険診療3割負担の方で5,000円程度です(初診料、レントゲン等の費用は別途かかります)。


2−3.前歯が根元から折れてしまった場合

前歯が根元から折れてしまうと歯の神経も切断されてしまうので、歯の根の治療を行います。折れた歯を元の位置に戻して、接着し歯の神経を抜く処置をします。最終的には裏側から土台で補強をするか、冠を被せます。

費用は保険診療3割負担の方で5,000円程度です(初診料、レントゲン等の費用は別途かかります)。土台や冠などはセラミック治療で行った場合、通常10万円から15万円程度です(当院では前歯用のセラミックは¥69800+税です)。


3.スポーツの際の歯の破折防止には

スポーツマウスピースを使う

スポーツの際に歯が折れることも多くあります。近年はスポーツマウスピース(スポーツマウスガード)の使用を推奨している競技も多いようです。費用は当院では保険外診療で¥15000+税です。