顎関節症 について
更新日時:2019/09/02
カテゴリ:ブログ
こんにちは。
 JR吹田駅 
マウスピース矯正をできるだけ低価格で
ゆうき歯科です。
このところ顎が痛い、口が開けにくい 等の症状で当歯科医院を受診される方が多いことです。


顎の痛みや違和感、口が開け閉めがしんどい、朝起きると顎がだるい、顎関節の雑音などが認められた場合は、顎関節症の可能性が大いにありますので歯科をなるべく早めに受診してはいかがでしょうか?

顎関節症には様々な症状があり、5つのタイプに分類され、それぞれの病態に応じた治療が必要となることから、すべてのケースで歯医者での治療で完結するというわけではありません。

顎関節症の3大症状
1.口を開けたり閉じたりした時に顎(耳の前、顎の横、下など)が痛い。
(何もしなくても痛む自発痛がずっと続く場合は顎関節症ではありません。)
2.前よりも口が開かなくなったり、動きが変になった。
3.口の開閉時、耳の前のあごの関節の辺りがカックンと鳴る。
これらのうち、1つでも症状があったら顎関節症かもしれません。



症型分類
日本顎関節学会では、症状、状態により5つの型に分類されています。
実際には、1つだけの症状であったり、いくつかの症状が複合的に発症したりしますので、これらがどの原因により現れているか見きわめる必要があります。

顎関節症Ⅰ型

咀嚼筋障害を主徴候としたもの

顎関節症

顎関節症Ⅱ型

円板後部組織・関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主徴候としたもの

顎関節症

顎関節症Ⅲ型

関節円板の異常を主徴候としたもの

•Ⅲa:復位を伴うもの(クリックを伴うもの)
•Ⅲb:復位を伴わないもの(クリックを伴わないもの)
顎関節症

顎関節症Ⅳ型

退行性病変を主徴候としたもの(顎関節組織の変形)

顎関節症

顎関節症Ⅴ型

Ⅰ~Ⅳ型にあてはまらないもの


何型にあてはまるかを診断した後、それぞれの病態に合わせた治療が必要になります。


というのも、顎関節症の病態によっては、メスで切開をして患部に治療を施すなどの外科療法が適応されることもあり、そうした場合は同じ歯医者ではあるものの、口腔外科という専門科に施術をお願いした方が良いといえるのです。



顎関節症への対応の特徴 セルフケア指導

顎関節症の患者さんの多くは、日中に気がつくと歯をくいしばっているようです。また、食事のときに、左右どちらか決まったほうだけで噛んでいる「偏咀嚼」をしていることもみられます。歯ぎしり、くいしばりなどは、あごに過剰な力をかけてしまいます。精神的なストレスは、日中の無意識のくいしばりや肩、首、顔の筋肉の過度の緊張、さらに睡眠障害を招き、睡眠中のくいしばり、歯ぎしりの原因になります。偏咀嚼のくせは、片側だけの筋肉や関節に負担を増します。これらの原因は、いずれも生活習慣にひそむ動作や癖です。こうしたあごに負担をかける生活習慣、しかも気づかずに行ってしまっている癖を洗いだし、改善していくことが、顎関節症のセルフケアであり、治療において重要なだけでなく、発症を防ぐことにもなります。

顎関節症の発症や経過には生活習慣が深く関わっているということを、患者さんに気づいてもらい、それをとり除く努力をしてもらわなければ症状は改善しません。そこで、認知行動療法の考えに基づいて、治療に参加していただき、日常生活のなかでセルフケアを行ってもらいます。

セルフケアは、原因排除のための方法と、関節障害改善のための安静、負荷の軽減、筋障害改善のための負荷の軽減、筋ストレッチなどがあります。

具体的には、日中のくいしばり、偏咀嚼の癖などがあることを気づかせ、それらを止める方法を吹田の歯科で指導し、患者さんは自分で意識して行います。症状の改善を自覚できると、セルフケアがさらに強く動機づけられます。セルフケアの基本は、あごを安静にすることと必要以上の負荷をかけないことです。何もしていないときに上の歯と下の歯が接しているだけでも筋肉に負荷がかかっているのです。日中にくいしばっていることが多い人は、上下の歯の間は離しておくために、ときどき歯の裏側や口蓋部を舌でなめるようにするとか、チューインガムを前歯でクチュクチュ咬んだり、舌で転がすようにするのが効果的です。また、各個人の平均最大開口量である人差し指から薬指まで3本を縦にして口に入れて、筋肉のつっぱり感を感じながら5秒間そのままの状態にしてストレッチするのが大変効果的です。なるべく1時間に1回は行うように務めましょう。温めたタオルで緊張の強い部分を温湿布した後の筋ストレッチはさらに効果的です。

顎関節症は1~2週間で治すことはむずかしいですが、指示に従ってセルフケアを行い歯科でも継続して経過を観察していくことによ症状の悪化を防ぐことができます。
いずれにせよ顎に違和感がある場合はできるだけ早めに歯科を受診しましょう。